コンサル ビジネス 読書メモ

【読書メモ】#2 「コンサル一年目が学ぶこと」大石哲之

2022年1月5日

プロフェッショナルとチームワーク

他人に対する貢献ができ、相手がそこに価値を感じてくれたとき、その仕事には、ヴァリューが生まれる。

 プロフェッショナルとは、他人に対し貢献し、相手がそれに価値を感じるような仕事をするような人のことをいう。「あれがない」「これがない」と今置かれている環境に文句を言っているようでは、消費者でしかない社会人として、生産者として、最も重要なのは、消費者を満足させること。そのためだけに、最大限の努力をする必要がある。

会議で発言しない人の価値はゼロ

 当たり前だが、ただいるだけでは、価値はない。いつでも社会において求められるのは、「アウトプット」。どれだけ時間をかけて用意をしてこようと、どれだけ気合を入れてものを作ろうと、行動しなければ、相手に伝えていかなければ意味がない。経験が浅い新入社員にも、新入社員にしかできないことがある。会社は分業制であり、チームである。誰か一人が欠けてしまっては前に進めない。間違えるなど余計なことは考えず、仕事をできる限り効率化し、少ない時間で、自分の価値を最大化しよう。

「Slow and Beautiful」よりも「Quick and Dirty」
100点はいらない。3日の100点より、3時間の60点。

 物事には、締め切りがある。限りある時間の中で、パフォーマンスを最も向上させる方法は、PDCAサイクルを多く回すことである。計画(Plan)を完璧にする前に、実行(Do)してしまう。もちろん、根幹の部分が考えられていなければ、遠回りになってしまう場合もあるが、多くの時間をかけても、すべてを完璧に計画することはできない。一定のレベルに達したら、すぐに動いてしまおう。たとえ欠陥があったとしても、評価(Check)し、改善(Act)して、また計画(Plan)しなおせばいい。決して多くない制限時間の中で、より多く試行回数を増やすことで、結果的なパフォーマンスは明らかに向上する。

信用は、年齢やスキルによって得られるものではない。
がんばることにコミットしてはいけない。社内の上司にコミットしてはいけない。仕事の成果に対してコミットすること。常に自分が貢献する相手にコミットメントを持つ。

 自分に経験が浅いからといって、自信がないようにふるまってはいけない。どんな状況でも、プロフェッショナルとして、胸を張って、自信をもって仕事に取り組むこと。また、人とした約束は、どんな手を使ってでもやり遂げる。自分だけでその仕事を完遂できないのだとしたら、リソースを割く、または割いてもらえるように環境を整えるよう打診すべき。以上を徹底することによって、経験が浅くても、年齢が若くても、信用される人になる

間違っても、他人と同じ分野で、弱点を埋めようと思ってはいけません。
プロフェッショナルのチームワークとは、全員が、違う分野で価値を発揮すること。まずはいま自分にできることを起点に考えて、チームに貢献できる分野を探す。

 チームスポーツのように、組織の中では、必ず1人1人それぞれに適切な役割が割り当てられている。考えなしに、ゴールキーパーが敵陣に攻めてはいけない。自分にしかできないこと、チームでの役割をしっかりと把握し、チームでのゴールである「顧客への価値を最大化すること」に従事するべきである。もし、自分にその役割で力が発揮できないのだとしたら、しっかりと伝えて、役割を変える努力をしていこう。それでもダメなら、チームを変える(転職する)選択もあり。

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