コンサル ビジネス 読書メモ

【読書メモ】#2 「コンサル一年目が学ぶこと」大石哲之

2022年1月5日

Ryo

大石哲之さんの「コンサル一年目が学ぶこと」を読みました。
自分の考えを効率よく相手に伝え、円滑なコミュニケーションが取れるようになりたいと思ったためです。
この本に書かれたアドバイスは、コンサル業界で10年以上働く先輩方の経験が凝縮されたものであり自分の考えの伝え方はもちろん、「仕事の本質」を学ぶことのできた1冊でした。

※下記「”」で囲まれた箇所は本の内容の引用または一部改変したのものです。

話す技術

PREPの型にしたがって話す。

 相手は、常に「答え」のみを望んでいる。必要でない情報を並べるのではなく、まず「答え」である結論から話すこと。それには、質問された際に、そう考えた理由(Reason)、具体例(Example)を瞬時に頭の中で組み立てる必要があり、日ごろから相当な意識をして訓練せねば、PREPの型に従って話すことはできない。しかしだからこそ、PREPの型を使うことのできる人材の価値がどんどんと高まってゆく

世界共通言語があるとしたら、それは英語ではなく、数字である。

感情で話すのではなく、まずは「事実」である数字に基づいて話す。そうすると、「事実」以外に、その主張を否定することはできない。(残念ながら、感情のみで否定してくる人も多いですが。。。)
数字があると、「なんとなく思っていたこと」を「事実」として議論できる。主観による主張と、事実による主張。どちらが人を納得させるかは、明らかである。
数字は唯一世界共通の言語であり、人種問わず、スムーズな議論を行う基礎となる。

相手の期待を超え続けることがビジネスの基本。そのためにはまず、相手の期待の中身を把握する必要がある。

相手の期待値を「少しだけ」超える。そのためには、相手の期待値を正確に推し量る必要があり、これは思ったよりも難しい。「相手は何を考えて自分に頼んだのか?」「どんな成果物を期待しているのか?」「どこまでのものを仕上げればいいのかなど」、様々考える必要がある。下記4つをおさえておくのがいいだろう。
自分の仕事が相手の期待値より小さくなってしまった場合は言うまでもないが、大きく超えてしまうとリソース(時間・お金・熱量)の無駄になってしまう。結果、どちらも評価を下げる対象となってしまうため、どんな仕事であれ、相手へのヒアリングが最重要課題である。

仕事を受けるときに確認すべきポイントは、次の4つ。
①その仕事の背景や目的
②具体的な仕事の成果イメージ
③クオリティ
④優先順位・緊急度

仕事を受ける人(部下)も頼む人(上司)も、上の4原則は常に正確に把握しておく必要がある。
背景や目的が分かっていなければ、自分で考えず、言われたことをただこなす機械となってしまう。
成果イメージが分かっていなければ、それにかけた時間・お金・情熱を捨てることになってしまう。
クオリティが分かっていなければ、100%ものを作り終わるまで仕事が終わらなくなってしまう。
優先順位・緊急度が分かっていなければ、プロジェクト全体としての進捗がどんどん遅れてしまう。

これらが1つでも曖昧である場合、仕事を受ける・頼むべきではない。

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